総入れ歯の噛む力は天然歯の半分以下? オールオン4で天然歯と同様の噛み心地を

私たちは食事の際、食べ物を何気なく咀嚼していますが、それは天然の歯がしっかりと機能してくれているからです。軟らかいものから硬いものまで、何も気にせず食べることができるというのは、当たり前のようであって、実はとてもすごいことといえます。なぜなら、歯が1本もなくなった場合に装着する「総入れ歯」では、それほど自然にものを噛むことができなくなるからです。できれば、自然な噛み心地を取り戻したいとお考えの方も多いでしょう。そこでおすすめしたいのがオールオン4と呼ばれるインプラント治療です。

オールオン4ってなに?

オールオン4ってなに?

オールオン4とは、お口の中に1本も歯が残っていない症例に適用されるインプラント治療です。オールオン4という名前には、インプラントの名前が一切含まれていませんが、治療の過程でインプラントを埋入する処置が不可欠となります。ちなみにオールオン4の「4」とは、4本のインプラントを意味しています。4本のインプラントでもって、総入れ歯のような形をした上部構造を支えることから、オールオン4という名称がつけられています。

総入れ歯と何が違うの?

歯をすべて失った際に、インプラント治療であるオールオン4がすすめられる理由としては、人工歯根の存在があります。人工歯根とは、インプラント体とも呼ばれるパーツで、顎の骨に直接埋め込むチタン製のネジです。これが上部構造を支える土台となるため、安定性が高まります。一方、総入れ歯には歯根の部分が存在していませんので、お口の中には粘膜に吸着させる形で装着することとなります。それだけ聞いても、オールオン4と総入れ歯とでは、大きな違いがあることがわかりますよね。さらにその違いは、噛む力や噛み心地にも影響します。

総入れ歯の噛む力は天然歯の半分?

総入れ歯は、人工歯と人工歯肉からなる補綴装置で、一見すると天然の歯列そのもののように見えます。けれども上述したように、総入れ歯はお口の中に吸着させることで固定しますので、しゃべったり、ものを噛んだりすると、途端に安定感が崩れます。とくに、硬いものを噛む時は、天然の歯との違いを実感することでしょう。なぜなら、総入れ歯の噛む力は、天然の歯の半分以下と言われているからです。見た目は、すべての歯がきれいに並んだ美しい歯列になっていても、歯における最も重要な噛む力は、それほど高くはないのです。さらに、総入れ歯を使っている人は、他にもいろいろな点で不満を抱えていることでしょう。

入れ歯と粘膜の間に食べ物が挟まる

入れ歯と粘膜の間に食べ物が挟まる

総入れ歯は、基本的に口腔粘膜とぴったり密着するように作られますが、噛むという複雑な運動が加わると、どうしてもずれてしまいます。その結果、総入れ歯と口腔粘膜との間に食べ物が挟まり、食事の邪魔をすることも珍しくありません。こういうトラブルが生じてしまうと、食事を続ける気力まで失せてしまう高齢の方も少なくありません。とくに、硬めの食べ物が詰まると、噛む度に痛みが走るので、食事どころではなくなってしまうのです。その点、オールオン4であれば安心です。

オールオン4の噛み心地は天然歯に近い?

総入れ歯とオールオン4の両方を体験したことのある方は、この2つの補綴装置の違いに驚かれることでしょう。オールオン4には人工歯根がありますので、しゃべったり、ものを噛んだりしても、人工歯の部分がずれるようなことはないからです。噛み心地に関しても、オールオン4は天然歯に近いため、毎日の食事も楽しくなります。入れ歯と粘膜との間に食べ物が挟まるということもほとんど起こりません。さらに、オールオン4の噛む力は、総入れ歯と比較すると非常に強くなっています。ある程度の硬いものでも噛み切ることができますので、噛む力においても天然歯に近いといえるでしょう。

オールオン4は見た目も美しい

オールオン4は見た目も美しい

オールオン4では、インプラントを4本埋め込んだ後に、上部構造と呼ばれる人工歯を装着します。この上部構造も総入れ歯と比較して、非常に美しい仕上がりになっていますので、審美性においてもオールオン4の方が優れているといえます。噛み心地が良く、見た目も美しいオールオン4は、すべての歯を失った症例でも最適な歯科治療といえます。ただ、保険が適用されないという点についてはデメリットと捉えることもでき、すべてがメリットで埋め尽くされた補綴治療ではないことも知っておきましょう。

まとめ

このように、総入れ歯の噛む力は天然歯の半分以下ですが、オールオン4であれば天然歯とほぼ同じ力で食べ物を噛むことができます。審美性においてもオールオン4の方が優れていますので、経済性を重視しないのであれば、オールオン4がおすすめといえます。また、保険診療の総入れ歯は、繰り返し修理が必要になったり、作り直したりすることが多いため、経済性においても長期的にはそれほど大きな違いがないともいえます。気になる方は歯医者に相談してみましょう。