ブリッジと入れ歯、どちらの治療が正解?失った歯に対する治療法

歯は、食べ物を食べる機能以外にも様々な役割があります。
特に人の目に触れる部位でもあるため、何らかの理由で歯をなくしてしまったら、笑った時や話す時に気になってしまいますよね。欠損した部分を補うにしても、義歯の機能性や見た目なども重要です。ただ、人工の歯をつければいいというものではありません。
歯をなくしてしまう原因は様々ですが、その治療法はある程度限られています。
今回その治療方法についてご紹介しますので、ご自身の求めている条件に近い方法はどれなのか、検討してみてください。

ブリッジと入れ歯で行う治療

まず、ブリッジと入れ歯でどの様な治療を行うのかを説明していきます。

■ブリッジ

ブリッジ

入れ歯と間違えられやすいですが、ブリッジでは入れ歯の様に簡単に取り外しすることができません。
ブリッジはその名の通り、両端にある歯を使って橋渡しの様に人工の歯を作る治療です。
歯が1本や2本抜けた場合、その両サイドには健康な歯が残っています。
その健康な歯を削り、人工歯を支える支柱として利用します。
そうすることで、抜けてしまった部分に歯を補い、今までの様に違和感なくものを噛むことが可能になるのです。
しっかりと固定されるため、ガタつきも少なく手術も不要のため手軽に治療が可能です。
歯茎が健康で退縮していなければ、見た目も自然の歯の様に見せることができます。
ただし、健康な歯を削らなければなりません。

一度削ってしまうと、元には戻らずその歯の寿命を早めることも。
また、ブリッジは健康な歯に被せる様な形のため若干の隙間ができ、そこに食べ物のカスが入り込んで虫歯の原因となる場合もあります。

ブリッジを選択する時は、口腔内の衛生をしっかり保つことが可能であるかも重要です。
以上のリスクはもちろんありますが、保険適用され入院等も不要のため気軽に治療できるメリットがあります。
人工歯の寿命は約7年程度とされていますが、材質や個人個人の状況によっても変わってきます。

■入れ歯

今回は総入れ歯ではなく、部分入れ歯についてお話しします。
部分入れ歯は、抜けた歯のサイドに健康な歯がないときや多くの歯を失ってしまった時、何らかの理由でブリッジの治療を行いたくない時に使われる治療法です。
歯のない部分の型をとり、人工歯茎に義歯を取り付けバネ(クラスプ)で固定します。
これは、取り外しすることが可能です。

健康な歯を削る必要もない分、治療回数も少ないですし保険診療のためブリッジより費用の負担は軽く済む場合が多いです。
入れ歯の寿命としては、おおよそ4~5年とされています。
この治療のデメリットとしは、噛む力が弱くなってしまうことです。
自然歯の時の、約20%程度噛む力が弱くなると言われており硬いものが食べづらく感じます。
取り外しができる分、はめている時の違和感はブリッジの時より感じやすいでしょう。
喋りづらい、見た目が不自然なども入れ歯のデメリットとしてよくあげられます。
また、毎食後入れ歯の洗浄を行わなければならないため、面倒に感じてしまう人もいる様です。

自費治療でする失った歯に対する治療

ここまで保険適用となる治療法として、ブリッジや入れ歯を挙げてきました。
この他にも、保険適応外で行える治療方法をご紹介します。

■インプラントとは

インプラントとは

失ってしまった歯の治療で、「インプラント」という方法もあります。
その技術は浸透しつつあるため、すでにご存知の方も多いかと思いますが、少し説明していきますね。
インプラントは、虫歯・歯周病・事故など何らかの原因によって歯が失われた場合、人工の歯を埋め込み修復する治療のことです。
人工歯根(インプラント)というネジ状のものを顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付けます。
健康な歯を削ったり、一回一回洗浄したりする手間も掛かりません。
人工歯の見た目も自然なものが多いため、笑った時に口元が気になるなどの精神的負担も軽減できます。

また、骨にしっかりと固定するため自然の歯の時の様にものを噛むことが可能です。
口元を気にすることなく、おいしく食事を楽しむことができる最新の治療法です。
耐久性にも優れており、現在の研究結果では10~15年でも約90~95%の生存率となっています。
他の治療法に比べても、その寿命の長さは明らかですよね。
ただし、ブリッジや入れ歯の治療とは異なり「外科手術」に含まれます。
全国の治療費の相場は、1本につき30~50万円ほど。
それに特殊な治療が必要であれば、その都度金額もプラスされます。
保険適応外のため、他の2つに比べると金額も必然的に高くなってくるのです。

■ブリッジ、入れ歯治療とインプラントによる治療法

では、ご紹介したインプラント治療を行うとブリッジや入れ歯治療とどの様な違いが出てくるのでしょうか。
歯の欠損部位ごとに、その違いを説明していきます。

●前歯部分1本の欠損の場合

従来の治療であれば、両サイドの残っている健康な歯を削りブリッジの治療を行います。
しかし、インプラントでは健康な歯を削ることなく違和感のない人工歯を入れることができます。

●臼歯部分から欠損している場合

臼歯とは、歯の一番奥にある平らな歯のこと、いわゆる奥歯です。
臼歯が欠損している時、従来なら部分入れ歯で治療することが多いでしょう。
簡単で費用も少ないためメリットもありますが、部分入れ歯を支えるために残っている歯にバネをかけて固定します。
そのため、どうしてもバネを掛ける歯に負担がかかってしまいます。
インプラント治療であれば、他の歯に負担をかけることなく、臼歯でも単独で埋め込むことが可能です。

●臼歯を含め、複数の場所の歯がなくなってしまった時

この場合、部分入れ歯も大型になってしまうため、固定するバネが外から見えてしまうことも。
また、義歯をはめている時の違和感も感じやすくなります。
ブリッジと併用したとしても、やはり健康な歯に負担をかけることに変わりはありません。
しかし、インプラント治療であれば複数の箇所が欠損していたとしても、必要な部分だけに埋め込むことができます。
固定するバネが外から見えることもないため、口元を気にすることもないですよね。

ブリッジ、入れ歯、インプラントの特徴を比較

最後に、これまで紹介した治療方法の特徴をまとめ比較してみたいと思います。

■ブリッジ

・欠損した歯のサイドに健康な歯があれば、簡単に保険適応内での治療を行うことができる
・固定しているため、普段つけていても違和感は少ない
・見た目も自然の歯に近い状態にできる
・健康な歯を削る必要があるため、歯の寿命を短くしてしまう可能性がある

■入れ歯

・健康な歯を削らずに済む
・保険適応内で費用が安く押さえられる
・噛む力が弱まる
・違和感を感じやすい
・食べ物が詰まりやすいため、こまめな洗浄が必要
・バネをかけている歯に負担がかかってしまう

■インプラント

・顎の骨に固定するため、しっかり固定される
・つけている違和感が少ない
・噛む力も以前のまま保つことができる
・見た目も自然に近い状態で作ることが可能
・周囲の歯に負担をかけたり、削ったりする必要がない
・耐久性が高く、しっかりメンテナンスを行えば、約10年は使用できると言われている
・基本的に保険適応外なので、高額になる
・外科手術のため、治療期間が長くなる
それぞれの良さと短所があります。
個人個人の口腔内の状態にもよると思いますし、金銭的にも検討しなければなりません。
歯科医師とよく相談し、治療を選択する必要があります。
また、持病をお持ちの方は適応できる治療が限れられる場合があります。

当院、五十嵐歯科医院でもご相談受け付けていますので、お待ちしております

まとめ

いかがでしたか?
歯の欠損は、食事や相手からの印象にも影響するため重要な問題です。
治療にはいくつかの選択肢があります。
あなたに合った治療を探してみてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。