インプラント治療における精神鎮静法の重要性

インプラント手術の際には、歯科麻酔医による点滴が重要となります。

近年、インプラント治療を受ける患者は高齢化が進み、様々な合併症(高血圧、糖尿病、虚血性心疾患など)を有しており、患者はこれらの疾患を複数合併しているケースも多くあります。

当院では過去にインプラント手術を行った背景には上記の疾患の他、不整脈、骨粗しょう症、甲状腺疾患など、様々な疾患を有する患者は多くいました。

インプラント治療や歯周外科手術を行う際、外科的侵襲の大きい処置を行う場合には必ず歯科麻酔医と連携を取り、手術を行っております。

手術を行う際の歯科麻酔医による点滴の必要性

点滴

通常の飲み薬での処方では薬の効果が遅く、手術中に抗生物質や鎮痛薬、腫れ止めの効果が出にくい場合があります。一方点滴投与の場合は薬の吸収率は100%であり、1-2分で効果が発現するため、薬の効果が非常に効きやすく、調節性にも優れています。

現在、国内において点滴投与ができる歯科医院は現在非常に少ないのが現実です。当院では経験豊富な2名の歯科麻酔医により対応させていただきますので安心してください。

上記の疾患を有する患者への外科手術を行う際の患者のリスクの例

■高血圧症

収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の血圧を有する患者は高血圧症である。インプラント手術においては血圧が高い場合、高出血を認めます。当院では高血圧症患者の場合、手術前に血圧を確認し、内科と連携して管理を行います。また、手術中は麻酔科医によって必要に応じて血圧コントロール(降圧薬や昇圧薬の投与)を行うため、安心して手術を行うことができます。術後もしっかりと止血を確認させて頂いてから、帰宅していただきます。

■糖尿病

肥満の男性

糖尿病患者では当院では血液検査による血糖値やHbA1cを確認してから手術を行います。糖尿病患者では感染のリスクがあるため当院では、手術中点滴投与下で抗生物質の投与を行うことにより感染のリスクを限りなく軽減させます。
術後、感染のリスクがある場合は、必要に応じて手術翌日に歯科麻酔医による点滴投与下での抗生物質の投与を行います。

■虚血性心疾患

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)を有する患者はインプラント手術などの外科的な手術を行う際には不安、緊張による心拍数の変動により心臓の酸素循環がうまくいかず、心臓が発作を起こす可能性があります。また、虚血性心疾患の既往のある患者は抗凝固薬や抗血小板薬などの血液をサラサラにする薬を内服しているため、手術の際、止血困難になることがあります。
インプラント治療の際、虚血性心疾患は随時、心電図をチェックし、発作時には点滴投与による即時の対応も可能です。

常時歯科麻酔科医が勤務しているので、手術を希望される方や自身のお身体について相談がある場合は気軽に相談してください。歯科麻酔医によるインプラント治療における全身疾患への説明をさせていただきます。

インプラント手術における精神鎮静法の必要性

点滴を受ける患者

当院では、インプラント治療における精神鎮静法を行う際、リラックス効果の高い鎮静薬を利用して、眠った状態で治療が受けられるので恐怖心や不安感が軽減します。

麻酔を担当するのは歯科大学を卒業後、大学病院の歯科麻酔科で高度なトレーニングを受けた歯科麻酔科医と呼ばれる歯科医です(社団法人日本歯科麻酔学会認定医)。歯科麻酔科医により、患者の全身状態を診察し、麻酔計画を立て、安全で快適な歯科治療が受けられるようにインプラントの手術中、全身状態を管理します。

■手術前の歯科麻酔医による全身状態の確認

術前の診察と注意事項の説明:治療日の1-2週間前に術前診察による全身状態(心電図や血圧測定、血液検査、内服状況の確認など)をチェックします。

手術当日の流れ

手術当日の流れ詳細

■手術翌日

翌日痛みや腫れのある場合は麻酔科医による点滴投与を行う為、術後の全身状態や口腔内のチェックもさせていただきます。

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