インプラント手術後に気を付けたい生活の注意点は?

インプラント手術には「1次オペ」と呼ばれる、インプラント体を顎の骨に埋入する手術と、「2次オペ」という歯茎からインプラント体の頭を出す手術が期間をあけて2度行われます。「2次オペ」は歯茎を少しだけ切る処置で、患者さんの負担はあまりありませんので、今回は「1次オペ」のインプラント手術で気をつけることについてご紹介します。

インプラント手術後の食事の注意点

インプラント手術後の食事の注意点

インプラント手術を受けて2~3日は噛みやすい食事を摂るようにしましょう。あまり咀嚼が必要な食事だと傷口が開いてしまう可能性もあります。また、傷口を刺激しないように手術した箇所とは反対側で噛むようにしてください。

●辛いもの
●硬いもの
●熱いもの

上記のような食事は、傷口を刺激して痛みや腫れの出る可能性があるので、なるべく避けるようにしましょう。
前歯など目立つ箇所のインプラント手術では、仮歯を両隣の歯にくっつけることもあります。ですが、仮歯はあくまで見た目を良くするためのものですので、使わないようにしましょう。


インプラント手術後は血流の良くなることは避けて!

インプラント手術後だけでなく、口腔外科全般(抜歯など)の手術でもいえることですが、手術後は血流の良くなることを避けるように生活しましょう。

●湯船に浸かる
●激しい運動をする
●アルコールを摂取する

手術後数日のうち、血流を良くしてしまうと傷口から出血してしまうことがあります。抜糸をするまでの間は、できるだけ安静に過ごすようにしましょう。出血してしまった場合は、手術部位にガーゼやワッテを挟んで軽く押さえるようにすれば止血することが出来ます。


傷口は触らないようにする

インプラント手術後は切開した歯茎部分を細い糸で縫合してあります。そのため、糸がチクチクして気になってしまう方も多いようです。ですが、抜糸までの間傷口や糸はできるだけ舌でも触れないようにしましょう。

■傷口に触れることが怖くて歯磨きできない

インプラント手術後、傷口に触れてしまうことが怖いため歯磨きをおろそかにしてしまう方もいますが、これは逆効果です。傷口付近に汚れが蓄積してしまうと傷口が炎症を起こして、傷が塞がりにくくなってしまいます。手術後は、できるだけ手術部位を清潔に保つようにしましょう。
通常サイズの歯ブラシで手術部位を歯磨きするのが怖い方は「タフトブラシ」という細かく磨ける歯ブラシもあるので、部位によって歯ブラシを使い分けても良いでしょう。

■うがいのしすぎは注意!

手術後はうがいをするとき、口に優しく水を含んで吐き出すようにしましょう。激しくうがいをしすぎると、切開した傷口が塞がりにくくなります。また、気になるからといって手術部位を吸う行為も行わないようにしてください。

インプラント手術の種類によっては、骨形成しやすいように、人工骨や手術で出た骨を手術部位に一緒に埋める処置を行うこともあります。うがいをしすぎたり、傷口を吸ってしまったりすると、細かい顆粒が縫合部分から出てしまうことがあります。
傷が塞がるまでの間は、手術部位をそっとしておきましょう。


上の歯のインプラント治療の場合は鼻をかむのも注意が必要

上の歯のインプラント治療の場合は鼻をかむのも注意が必要

上顎にインプラントを埋入するとき、骨の厚みが足りない方もいます。そういった方には「サイナフリフト」や「ソケットリフト」といった方法で、上顎の骨の厚みを出す手術を行います。それらの処置を行った後に強く鼻をかむと手術部位に影響を及ぼす可能性があります。できるだけ手術後は鼻を強くかまないようにしましょう。
また上顎のインプラント手術後、鼻をかむと鼻血がでてしまうこともありますが、心配する必要はありません。


喫煙をするとインプラント治療成功率が下がる?!

喫煙をすると血流が悪くなるため、インプラントと骨の結合が悪くなってしまいます。そのため、喫煙者と非喫煙者ではインプラント治療の成功率に大きな差があります。ヘビースモーカーでなければ、インプラント治療を受けることも可能ですが、治療後はできるだけ禁煙を心がけましょう。
喫煙はインプラント成功率を下げるばかりか、歯周病になるリスクも高くなってしまいます。治療後インプラント周囲炎を起こさないためにも、喫煙は避けるようにしてください。


インプラント手術後に痛みがでた場合の対処法

インプラント手術は骨にインプラント体を埋め込むため、ものすごく痛い手術のように感じますが、実は痛みがあまりありません。手術後も1~3日ほど少しズキズキする痛みはあっても処方される鎮静剤を服用すれば、緩和することができます。

■痛み止めが効かない場合

処方された痛み止めを服用しても痛みがおさまらない場合、手術を受けた歯医者に行くようにしましょう。縫合の糸を緩める処置や、手術部位を消毒することで痛みがなくなることもあります。あまりに痛みが続く場合は受診するようにしましょう。

■水道水程度の冷たさで冷やす

痛みがあるときは、水道水で濡らしたタオルで冷やすようにしましょう。氷などを使って冷やすと傷の治りが悪くなることがあります。冷やしすぎないように注意しましょう。