インプラントと差し歯の違いは?

最近では、「インプラント」の認知度も高まり、名前ぐらいは聞いたことがあったり、どういうものかなんとなくわかるという方も多いのではないでしょうか?歯科治療には、他にも「差し歯」や「ブリッジ」などがありますがその違いについては、実際に治療をしたことがないとわかりにくいかもしれません。差し歯やブリッジの総称が「インプラント」なのか?差し歯は昔ながらの治療法なのでは?インプラントを日本語にすると「差し歯」なのか…?
今回は、知っているようで実はよくわからない、差し歯とインプラントの違いについてみてみましょう。

インプラントについて

インプラントについて

インプラント治療は、歯がない部分にインプラント体と呼ばれるネジを埋め込んで人工的に歯の根っこを作ります。そして、その上に人工歯をはめ込みます。このようにインプラントは歯の根っこも失ってしまった場合に最適な治療法といえるでしょう。インプラントは目に見えない歯の根っこの部分もしっかリと埋め込んで歯茎に固定するので、噛み心地に優れています。実際に、インプラント治療をおこなった人の90パーセント近くが、「よく噛める」ということに満足していて、食事を美味しく食べられるようになったと評価している方も多いです。また、しっかリ固定するので入れ歯のようにグラグラすることもなく、口内の違和感も少なくなります。

差し歯について

インプラントが歯の根っこから補う治療法に対して、差し歯は歯の上の部分だけがなくなって歯の根っこの部分は残っているときに対応できる治療法といえるでしょう。根っこから歯がぬけてしまった場合には差し歯はできません。差し歯は残っている歯の根っこの部分に金属やプラスチックの土台を差し込んで、被せ物をします。この被せ物にはいろいろな種類があります。

■被せ物の種類

●レジン
金属の被せ物の表面に「硬質レジン」という硬質のプラスチックを貼り付けて白い歯に見せます。保険が適応されるので費用が安くなりますが、プラスチックなので、長く使用していると黄ばんできたり削れてきてしまうことがあります。

●セラミック
金属の被せ物にセラミック(陶器)を焼き付けて白い歯に見せます。陶磁器なので削れることはありませんが、お茶碗などと同じように一定以上の力が加わると割れてしまうことがあります。
他にも、土台もセラニック性の「オールセラミッククラウン」や「ハイブリッドセラミッククラウン」というセラミックとプラスチックの中間の素材でできているものもあります。
それぞれにメリット、デメリットがあるので自分の歯の状態にあったものを歯医者さんと相談して選びましょう。 

インプラントと差し歯の違い

インプラントと差し歯の違い

上でお話ししたように、インプラントと差し歯は全く異なる治療法であることがおわかりいただけたかと思います。違いをまとめると以下のようになります。

■費用

「インプラントはお金がかかる」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。インプラントは自由診療になるので、金銭面での負担は大きくなります。その点差し歯は、保険が適応できる素材を使用することができるので、費用は安く抑えることができるでしょう。

■歯の有無

インプラントは歯が根っこからない場合に行います。天然の歯が残っているのにどうしてもインプラントにしたい場合は抜く必要があります。差し歯は、歯の中に差し込むので歯の根っこがない場合は使用できません。

■治療期間

インプラントは顎の骨とチタン性のネジが結合するまで、約6ヶ月間待つ必要があります。その後人工歯を取り付けるので個人差はありますが治療が完了するまで1年近くかかる場合もあります。一方、差し歯は型取りをしてからできあがるまで1ヶ月程度でしょう。

■見た目

インプラントは、審美性がとても高いので前歯などの目立つ箇所にもおすすめです。人前で話したり、見た目を気にする職業の方でも安心です。差し歯は被せ物の素材によって仕上がりは異なります。保険適応外の素材であればインプラント同様に審美性が高くなるでしょう。

■安全性

インプラントは、外科手術を伴うので高血圧や糖尿病の方にはおすすめできないこと
があります。差し歯は一般歯科治療の範囲内なので安全性は高いでしょう。

どちらがおすすめ?

インプラントは、費用が高くなり外科手術を伴いますが、見た目はとても美しく仕上がります。また、きちんとメンテナンスをしていれば長く使用することができます。差し歯の場合は、金属アレルギーを起こしにくいことや保険で受けられるので安くすむことがメリットですが、どちらがおすすめできるかというと人それぞれ違ってくるでしょう。
一回抜けてしまった歯は元に戻すことはできません。治療を受ける前に歯医者さんとよく相談することが大切です。インプラントも差し歯も失ってしまった歯を補うものとして優れていますが、自分の歯に勝るものはありません。いつまでも健康な自分の歯で食事を楽しみたいものですね。