インプラント治療は痛い?治療後の痛みや腫れは起こる?

白くて美しい歯並びが手に入れられることで人気のインプラントですが、治療には不安を感じている人も多いのでは。今回は、「インプラントって痛いの?」「治療後の腫れってどのくらい?」など、インプラント治療に関するさまざまな不安や疑問にお答えします。

■インプラント治療には、外科的な手術が必要

インプラント治療には、外科的な手術が必要

そもそも、インプラント治療とはどういう治療なのかということについて、おさらいしておきましょう。
インプラントは、歯周病などの疾患や事故などで自身の天然歯を失った方や、歯並びをきれいに整えたい方などを対象に、金属のクギ状のパーツであるインプラント(人工歯根)をあごの骨に埋め込み、人工歯のかぶせものをかぶせて歯並びを取り戻す治療法です。人工歯のかぶせものは、プラスチック製やセラミック製など、さまざまな種類があります。
歯茎にインプラントを埋め込むためには、外科的な手術が必要となります。手術時間はおよそ10分~1時間程度と短時間で終わります。長時間にわたる手術ほど出血が多くなり、患者さんの負担が大きくなりますが、治療中は麻酔をしますので痛みを感じることはありません。痛みを感じなくても治療自体が怖いという人には、点滴で麻酔薬を少しずつ注入する「静脈内鎮静法(無痛点滴麻酔)」によってリラックスした状態を作り、うたたねのような心地よさのなかで、手術することも可能です。
最近は、立体的に撮影できるCTスキャンなどを導入して、効率的に短時間で手術を済ませる歯科医院も増えています。

■インプラント手術、術前・術後の注意点

インプラントの術後の痛みや腫れの程度は、術式や骨の質や本数などによって、患者さんごとに異なります。体調や生活習慣によっても差が出てくるので、インプラント手術が決まったら、生活習慣を見直して、悪い習慣は断ち切るようにしましょう。術前・術後の注意点は以下の通りです。

1.極度の疲労や体調不良のときに手術を受けない
手術前の深酒や極度の疲労、寝不足など、体調不良のときは体力が低下しているので、手術による負担が大きくなります。手術中に具合が悪くなる、術後の傷の治癒やインプラントとアゴの骨の接着が悪くなる、といった悪影響を引き起こすので、インプラント手術の前日は安静にして、十分な睡眠をとるようにしましょう。

2.禁煙する
喫煙者のインプラント失敗率は、非喫煙者の2倍ともいわれます。これは、歯ぐきの毛細血管が収縮して血行が悪くなるので、抜歯後の傷の治りが遅くなるためです。さらに、喫煙は歯周病の進行にも影響を及ぼすとも言われています。喫煙者と非喫煙者を比較した場合、10年間で喫煙者は非喫煙者の約3倍の歯を失うという調査データもあります。歯周病で天然歯が抜けたため、インプラント手術をすることになったという人も多いでしょう。再び同じことを繰り返さないためにも、そういう方はとくに、インプラント手術をきっかけに禁煙するようにしましょう。主治医に相談の上、禁煙外来を紹介してもらうこともよいでしょう。

3.バランスのよい食生活を心がける
バランスのよい食生活を心がけましょう。きちんと食事をとることで体力がつき、術後の傷の治りも早くなります。インプラント埋入後、しばらく流動食となる患者さんの場合も、医師と相談の上、できるだけバランスのよい食生活を意識してください。

4.仕事復帰は体調と相談
インプラントの術式の中には、「オールオン4」のように、手術当日に仮歯をかぶせることができるものもあります。インプラントをした翌日は、できるだけ激しい運動や人前で話す、口を使うと言った行為は避けるべきですが、痛み止めを飲みながらのデスクワーク程度でしたら、体調によっては可能です。仕事復帰のスケジュールは、主治医となる歯医者さんや自分の体調とよく相談して決めましょう。

5.ホームケアを怠らない
高い治療費をかけてインプラント手術を受けるのですから、アフターケアをきちんとして、できるだけ長持ちさせたいですよね。
インプラントを埋入すると、一年に数回、歯医者さんで定期検診とクリーニングを受けることになります。プロによるケアを受けているからいいや、と気を抜かず、毎日自宅でもホームケアを怠らないようにしましょう。特別なケアは必要ありませんが、歯ブラシや歯間ブラシなどを使用して毎日きちんと歯をみがきます。
歯のまわりに食べかすや歯垢がたまってプラークになり、歯茎の腫れを引き起こすことがあります。この症状は、「インプラント周囲炎」と呼ばれています。インプラント周囲炎が進行した場合、インプラントが抜けてしまうこともあります。

■信頼できる歯科を見つけよう

信頼できる歯科を見つけよう

インプラントの手術による痛みや腫れは、患者さんの状態によってさまざまですので、まずは歯医者さんでよく相談しましょう。痛みや手術に対する不安などを率直に話せ、手術の前後での生活に関する注意点やブラッシングの仕方など、丁寧に指導してくれる信頼できる歯科を見つけることが、治療成功への第一歩です。